蒲池先生の論文がCancer Res Commun誌にオンライン掲載となりました

現在、急性骨髄性白血病の標準治療の一つとしてDNAメチル化阻害剤であるアザシチジンとベネトクラックスによる治療がなされております。有効な治療法ですが、頻回の注射は負担が大きいため、我々は経口DNAメチル化阻害剤、OR2100の開発を進めております。実際に、昨年から骨髄異形性症候群患者を対象に第1相臨床試験を開始しております。
今回、経口DNAメチル化阻害剤であるOR2100とベネトクラックスを併用し急性骨髄性白血病に有効であることを示しました。臨床試験を急性骨髄性白血病患者さんにも広げていき、今後経口2剤による急性骨髄性白血病の治療が可能となることを期待します。
 
Kamachi K, Ureshino H, Watanabe T, Yoshida-Sakai N, Fukuda-Kurahashi Y, Kawasoe K, Hoshiko T, Yamamoto Y, Kurahashi Y and Kimura S. Combination of a new oral demethylating agent, OR2100, and venetoclax for treatment of acute myeloid leukemia. Cancer Res Commun. 2023, in press. https://doi.org/10.1158/2767-9764.CRC-22-0259
 

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科