血液内科専門医を目指すコース。佐賀大学病院の特徴である内科8診療科の研修+血液内科の診療 に必須である感染制御部門の研修を基礎に7年目に血液内科専門医の資格を取得することを目標とす る。研修期間中に、血液疾患の診療を通して、免疫力低下時の感染症の診断と治療、化学療法の方法 と副作用対策、輸血療法、緩和医療の実践などを習得することになる。第一線の臨床現場勤務を希望 する場合は、県立病院好生館、唐津赤十字病院、高木病院などと技術、人的交流が可能。研究を含む、 より高度な専門性の追求を希望する場合は、大学内部での研修に加えて、国内外の血液内科部門での 研修をアレンジする。
コース名:血液内科専門医コース | ||||||
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大学病院・ 医療機関名 |
診療科名 | 専門分野名 | 指導者数 | 目的 | 養成 (受入)人数 |
期間 |
佐賀大学 附属病院 |
血液内科 | 血液疾患一般の診断と治療 | 6-7 | 良性から腫瘍性疾患について診断から治療における基本的な考え方を学ぶ。 | 5-6 | 1年 |
感染制御 | 感染症の診断と治療 | 2 | 感染症の診断と治療の基礎を学び免疫不全状態における感染症の特殊性を学ぶ。 | 1-2 同時研修者 数により制限あり |
2-3ヶ月 | |
佐賀県 医療センター 好生館 |
血液内科 | 内科一般と血液疾患の診断と治療 | 3 | 一般病院における臨床に必要な総合的な知識と技術を身につける。 | 1-2 | 6ヶ月- 1年 |
久留米大学病院(希望者のみ) | 病理部 | 腫瘍性疾患の形態診断と臨床病態について学ぶ。 | 2 | 血液疾患に必要な形態診断学について知識を深める。 | 1 | 1年 |
大学病院、県立病院好生館、唐津赤十字病院において年間、非腫瘍性疾患約50名、白血病約60名、 リンパ腫約120名、多発性骨髄腫30名の新規患者の診断と治療を行っている。これらの関連病院間での定期的なカンファレンスを行っており、研究面での連携体制も整っている。また、日本臨床腫瘍研究 グループ(JCOG)をはじめ多施設共同臨床研究に参加することで血液疾患における標準治療の確立と進歩を目的とした研究活動も行っている。
大学病院、および関連病院で血液内科専門医5名、内科認定医、専門医合わせて10名が在籍し、大学病院においては6名の指導医が常に病棟でスーパーバイザーとして指導に当たっている。佐賀大学病院の特徴として、時間内外ともに研修医ときわめて密な指導体制を築いていることが挙げられる。研修医の負担が大きくなり過ぎないように指導医のサポート体制も確立している。
学会等名 | 日本内科学会 |
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資格名 | 内科認定医 |
資格要件 | 内科認定医:卒後3年間の認定施設における内科臨床研修。内科9分野の臨床実績 |
学会等名 | 日本血液学会 |
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資格名 | 血液内科専門医 |
資格要件 | 内科認定医取得後3年間の認定施設における血液内科臨床研修 |
学会等名 | 日本輸血・細胞治療学会 |
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資格名 | 日本輸血・細胞治療学会認定医 |
資格要件 | 医師免許取得後7年。そのうち認定施設における2年間の研修 |
木村 晋也
TEL:0952-34-2353
E-mail:shkimu@cc.saga-u.ac.jp
最終更新日:2014年10月1日
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科