臨床腫瘍内科医を目指すコース。佐賀大学病院として九州がんプロフェッショナル養成プランに参 加しており、がん薬物療法専門医の資格を取得することを目標とする。化学療法の方法と副作用対策、 輸血療法、緩和医療の実践などを習得することになる。血液内科・呼吸器内科の研修を原則とし、外 来化学療法室・消化器一般外科・乳腺外科・婦人科・泌尿器・肝臓内科のうち希望診療科を1科以上 研修する。大学以外においても県立病院好生館が日本臨床腫瘍学会の認定施設となっており、唐津赤 十字病院、高木病院などとも技術、人的交流が可能。研究を含む、より高度な専門性の追求を希望す る場合は、臨床腫瘍医養成コース(4年大学院コース)、がん薬物療法専門医育成インテンシブコース(6ヶ月-1年間)における研修も可能。希望者については国立がんセンターレジデント(試験あり) あるいは九州がんセンターにおける研修もアレンジする。
コース名:臨床腫瘍内科医コース | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
大学病院・ 医療機関名 |
診療科名 | 専門分野名 | 指導者数 | 目的 | 養成 (受入)人数 |
期間 |
佐賀大学 附属病院 |
血液内科 | 血液疾患一般の診断と治療 | 5-6 | 良性から腫瘍性疾患について診断から治療における基本的な考え方を学ぶ。 | 5-6 | 3-6ヶ月 |
呼吸器 内科 |
肺癌・中皮腫・原発不明がんの診断と治療 | 5-6 | 腫瘍性疾患について診断から治療における基本的な考え方を学ぶ | 5-6 | 3-6ヶ月 | |
外来化学療法室・ 消化器一般外科・ 乳腺外科・婦人科・ 泌尿器・ 肝臓内科のうち希望診療科を1科以上 |
感染症の 診断と治療 |
2 | 固形がんの診断と治療の基礎を学ぶ(将来の専門領域により選択可) | 1-2 同時研修者数により 制限あり |
6ヶ月- 1年 |
|
佐賀県 医療センター 好生館 |
内科 | 腫瘍一般の 診断と治療 |
3 | 腫瘍性疾患について診断から治療における基本的な考え方を学ぶ | 1-2 | 6ヶ月- 1年 |
唐津赤十字病院 | 内科 | 内科一般と 血液疾患の 診断と治療 |
2 | 一般病院における臨床に必要な総合的な知識と技術を身につける。 | 1 | 6ヶ月- 1年 |
国立がんセンター(試験あり)・ 九州がんセンター |
未定 | 臨床腫瘍学 | 高度・先進的な臨床腫瘍学の知識と技術を習得する | 未定 | 1-2年 |
大学病院における年間がんと診断される患者数は約1000名におよぶ。本コースの基幹診療科である呼吸器内科では肺癌患者年間約80名、血液内科においては血液悪性腫瘍約80名の診断と治療を行っている。また腫瘍カンファレンス、内科・外科・放射線科・病理合同腫瘍カンファレンス(肺癌)、関連 病院間での定期的なカンファレンスを行っており、研究面での連携体制も整っている。また、日本臨 床腫瘍研究グループ(JCOG)をはじめ多施設共同臨床研究に参加することで血液疾患における標準治療の確立と進歩を目的とした研究活動も行っている。
大学病院、および関連病院で臨床腫瘍学会暫定指導医8名が在籍し指導にあたっている。大学病院においては臨床腫瘍関連各科の指導医が常に病棟でスーパーバイザーとして指導に当たっている。佐賀大学病院の特徴として、時間内外ともに研修医ときわめて密な指導体制を築いていることが挙げられる。研修医の負担が大きくなり過ぎないように指導医のサポート体制も確立している。
学会等名 | 日本内科学会 |
---|---|
資格名 | 内科認定医 |
資格要件 | 内科認定医:卒後3年間の認定施設における内科臨床研修。内科9分野の臨床実績 |
学会等名 | 日本血液学会 |
---|---|
資格名 | 血液内科専門医 |
資格要件 | 内科認定医取得後3年間の認定施設における血液内科臨床研修 |
学会等名 | 日本輸血・細胞治療学会 |
---|---|
資格名 | 日本輸血・細胞治療学会認定医 |
資格要件 | 医師免許取得後7年。そのうち認定施設における2年間の研修 |
学会等名 | 日本臨床腫瘍学会 |
---|---|
資格名 | がん薬物療法専門医 |
資格要件 | 医師免許取得後7年。認定施設における2年間の研修を含む5年間のがん臨床経験。各診療科の認定医あるいは専門医の取得実績。過去5年間で複数科における30症例の受け 持ち実績(血液内科を含むことが望ましい) |
木村 晋也
TEL:0952-34-2353
E-mail:shkimu@cc.saga-u.ac.jp
最終更新日:2014年10月1日
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科