血液内科

ほとんどの方にとって、血液内科とは耳慣れない名前だと思います。咳が出れば呼吸器科、下痢が続けば消化器科、鼻血が出れば耳鼻科、というように、一般の方でもすぐにイメージできる診療科でなく、「~の症状があるから、血液内科を受診しよう」とはならないからです。血液内科がお役に立てるのはほとんどの場合、特定の症状や検査データが出て、開業医さんや他の診療科の先生から、紹介ないし相談があったときです。実際院内では、血液内科はありとあらゆる診療科の先生方から相談を受けており、その中で病気の診断・治療がなされます。

血液内科で扱う病気には、白血病や悪性リンパ腫、骨髄腫といった、いわゆる「血液のがん」が含まれます。最近は芸能人がこういった病気を公表することも多く、テレビや映画の影響もあって、血液内科を受診するように言われただけで「人生の終わり」と思ってしまう人もいます。しかし外来を受診する方の中でそのような悪性疾患の場合は多いわけではなく、「血液内科受診=がん」ではありません。また万一そういう病気であったとしても、この分野の治療は特に日進月歩なので、必ずしも「人生の終わり」というわけでもありません。皆さんができるだけ身構えることなく、血液内科外来を受診していただけるような診療をするべく、私たちは尽力しています。

以下、血液内科受診のきっかけとなる症状や検査所見について、簡単に説明します。

  

最終更新日:2014年10月1日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科