後期研修(臨床腫瘍医コース)

1. コースの全体像

呼吸器内科分野では、腫瘍性疾患が多くを占める事から、本コースを設けた。佐賀大学附属病院は九州がんプロフェッショナル養成プランに参加しており、血液腫瘍内科と連携して、呼吸器内科の専門性を基盤に固形がん診療のスペシャリストを育成する事が目的である。

コースの全体図

2. コースの概要

コース名:呼吸器専門医コース
大学病院・
医療機関名
診療科名 専門分野名 指導者数 目的 養成
(受入)人数
期間
佐賀大学附属病院 呼吸器
内科
呼吸器内科学
臨床腫瘍学
4 呼吸器内科学全般における診断、治療、及び全身管理の研修 2-3人 1-2年
佐賀県
医療センター
好生館
呼吸器
内科
呼吸器内科学 3 呼吸器内科学全般における診断、治療、及び全身管理の研修 1-2人 1-2年
佐賀大学大学院
(がんプロフェッショナル養成プラン)
医学系研究科 臨床腫瘍学 3 呼吸器腫瘍を中心とした腫瘍学のトランスレーショナルリサーチ 3人 4年

3. コースの実績

上記研修施設は感染症,その他炎症性疾患,職業性疾患,腫瘍性疾患など豊富な呼吸器疾患症例を有し,呼吸器系の臨床研修に十分な症例を確保している。

呼吸器臨床を経験した後、4年間大学院(がんプロフェッショナル養成プラン)で呼吸器腫瘍を中心としたトランスレーショナルリサーチ(基礎と臨床の橋渡し研究)を行う。これまで当科大学院に入学した学生は全て医学博士を取得している。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医は4名が取得した。

4. コースの指導状況

呼吸器病学会専門医、指導医は佐賀大学に4名,佐賀県医療センター好生館に1名在籍し,それを補助する指導スタッフとともに適切に指導されている。

大学院は呼吸器内科がん薬物療法専門医3名及び、血液腫瘍内科がん薬物療法専門医2名、特別研究員など補助スタッフと共に指導に当たっている。血液腫瘍内科と共同で研究を行い、週1回合同でミーティングを行っている。

5. 専門医等の取得等

がん薬物療法専門医は以下の通り。

学会等名 日本臨床腫瘍学会
資格名 がん薬物療法専門医
資格要件
  1. 2年間以上学会の会員であること
  2. 初期研修2年間修了後、5年以上認定施設における研修
  3. 臨床腫瘍学に関連した論文1編、本学会発表1編以上
  4. 過去7年間(初期研修除く)で30例の報告。造血器、呼吸器、消化管、乳房含む。
  5. 学会主催の教育セミナーに2回以上出席

呼吸器専門医コースと同様に取得できる。 

学会等名 日本呼吸器学会
資格名 呼吸器専門医
資格要件
  1. 3年間以上学会の会員であること
  2. 日本内科学会認定内科医取得後3年間以上。認定施設における研修
  3. 非喫煙者
学会等名 日本内科学会
資格名 認定内科医
資格要件 初期臨床研修2年間+後期臨床研修1年間以上
学会等名 日本内科学会
資格名 総合内科専門医
資格要件 認定内科医取得

問合せ先

佐賀大学医学部附属病院 荒金 尚子(診療准教授)
TEL.0952-34-2369
sueokan@cc.saga-u.ac.jp

最終更新日:2014年10月1日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科