COPD患者さんでは呼吸機能低下に伴い、運動耐容能も低下することが多いとされています。
しかし、実際の診療では、呼吸機能は比較的保たれているにもかかわらず、運動耐容能が著明に低下している患者さんがいます。
我々は、呼吸機能(cutoff: %FEV1=50%)と運動耐容能(cutoff: 6分間歩行距離=350m)の2つの指標で患者さんを層別化した場合、「呼吸機能が保たれている」、かつ「運動耐容能が低下している」の対象群で、3か月間の呼吸リハビリテーショによる効果がより高いことを報告しました (Horie J, Takahashi K, et al. Healthcare 9, 53: 2021) 。
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科