【開催報告】呼吸器内科若手育成セミナー2018

2018年7月1日に呼吸器内科若手育成セミナー2018(佐賀大学呼吸器内科主催 日本呼吸器学会共催)を開催しました。
佐賀大学医学部の5年生、6年生、初期臨床研修医、佐賀県医療センター好生館の初期臨床研修医の皆さんが多数参加されました。


呼吸器内科のスタッフとしては、佐賀大学より荒金 診療教授、髙橋 講師、小宮 助教、中村 助教、田中 助教、小楠 医師、平川 医師、大学院生として中島 先生、安部 先生、貞松 先生が参加し、佐賀県医療センター好生館より岩永 先生、久保田 先生、加藤 先生、佐賀中部病院より内田 先生が参加しました。


初めに荒金 尚子診療教授から開催挨拶として、呼吸器内科の医師像や現状についての説明を行い、続いて髙橋 浩一郎講師から呼吸器内科での研修システムについて説明を行いました。

 


第一部は「呼吸器疾患の理解と実践」 と題して

田中 将英 助教から「気管支ぜんそく・COPD」
小宮 一利 助教から「肺がん」
中村 朝美 助教から「肺炎と肺抗酸菌症」 の講義を行いました。

呼吸器専門医として日々の臨床を行っている先生方から講義でしたので、とても分かりやすくかつ実践的な内容でした。集まってくれた学生・研修医の皆さんも、熱心に聞き入っていました。

 


第二部は「呼吸器内科で用いる機器の使用法」と題して、気管支鏡・呼気NO・呼吸機能検査・吸入デバイスを実際に体験してもらいました。

いつもの病棟実習では、なかなか自分たちで操作する機会がないものもあり、みんなで和気あいあいと楽しく実習することができました。

気管支鏡は実際のファイバーおよび模型を用いた実践的なデモであったため、一番人気でした。
呼気NOは、喘息の診断・治療評価に有効な機器でゲーム感覚で測定ができるため盛り上がっていました。
呼吸機能検査は実際に自分たちで測定する機会は普段ないため、検査についての理解を深めるいい機会になったと思います。
吸入デバイスは多種多様なものがあり、患者さんを指導する上で医師自身も使用法を理解しておく必要があるため、いい経験になったと思います。

 
  (平川先生による気管支鏡指導!)  (一生懸命にスパイロを吹いてます!)

 

第三部は「呼吸器内科のにおけるキャリア形成」と題して、

久保田 未央 先生から「女性医師としてのキャリア形成」
内田 賢 先生から「研究や留学から学んだ呼吸器内科の魅力」  について発表しました。

久保田先生は子育てをしながら第一線で活躍されており、女性医師のキャリア形成について自身の経験談を含めながらお話いただきました。
内田先生は自身のアメリカへの留学経験と研究内容を踏まえて呼吸器内科の魅力についてお話いただきました。
医師としてのキャリア形成に関しては、普段はなかなか聞くことができない内容ですので、学生・研修医の皆さんも興味深く聞いてくれていたようです。

 


夜は参加者みんなで食事会に行き、親睦を深めました。
私たちスタッフも学生・研修医の皆さんからいい刺激をもらいました。
日曜日にもかかわらず、参加してくれた学生・研修医の皆さん、ありがとうございました!!

呼吸器内科はニーズも高く、common diseaseも多いため、医師として呼吸器疾患の理解は必要不可欠と思ってます。
呼吸器内科に興味を持ってくれる方が増え、一人でも多くの若手医師が臨床研修で私たちと一緒に時間を過ごしてくれたらと思っています!!

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科