城戸口先生の報告が、International Journal of Hematology誌に Imageとして受理されました。
特定の遺伝子異常は、造血器腫瘍の診断的バイオマーカーになりますが、遺伝子異常と臨床診断名は必ずしも 一対一対応ではありません。MYD88遺伝子異常についても同様で、頻度は異なるものの、複数のリンパ系腫瘍で検出されます(Cancer Res 2018;78:2457)。臨床経過でリンパ系腫瘍としての表現型の移行が認められた MYD88遺伝子異常例の経験をもとに、遺伝子異常と臨床表現型について議論した報告です。城戸口先生が、主治医の小島准教授とともに、久留米大学の血液・腫瘍内科の長藤宏司教授、関律子先生、病理の大島孝一教授、そして当科の木村教授にご指導をいただきながら、書きあげたものです。
Kidoguchi K, Kojima K, Seki R, Nagafuji K, Ohshima K, Kimura S. Is clinicopathological distinction of mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma from Waldenström macroglobulinemia essential in MYD88 L265P mutation-positive cases? Int J Hematol, in press.