過敏性肺臓炎

カビや鳥の糞、羽毛などを繰り返し吸入することでこれらの物質に対してアレルギー反応がおこり発症します。発熱や呼吸困難などの強い症状を伴って急性に起こるものから年単位で慢性的に咳や息切れが増悪するものまで様々な経過があります。CTなどの画像検査や気管支鏡検査、外科的肺生検などで診断します。治療としては、まずは原因となっている物質を特定し、その物質を除去することが必要です。原因が家の周りの環境や職場環境にある場合は、引っ越しや転職が必要となることもあります。急性過敏性肺臓炎の場合は原因物質の除去のみで治ってしまうこともあります。慢性過敏性肺臓炎の場合は原因物質の除去を行っても病変が進行することがあります。薬剤治療としてはステロイドホルモンなどが使用されます。

最終更新日:2014年10月1日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科