病因病態科学講座微生物学分野の久木田明子先生らとの共同研究がThe FASEB Journalにアクセプトされました。
Shiraki M, Xu X, Iovanna JL, Kukita T, Hirata H, Kamohara A, Kubota Y, Miyamoto H, Mawatari M, Kukita A. Deficiency of stress-associated gene Nupr1/p8 increases bone volume by attenuating differentiation of osteoclasts and enhancing differentiation of osteoblasts. FASEB J, in press.
私が大学院生の頃に造血幹細胞のマイクロアレイにより拾い上げていた遺伝子Nupr1/p8について骨との関連を調べた論文です。当時、Nupr 1ノックアウトマウスの骨髄をざっと見た感じでは造血に大きなphenotypeはなさそうでお蔵入りかと残念に思っていました。しかし、久木田先生はosteoclastogenesisに関与する候補遺伝子としてNupr1/p8を独自に同定され、日本でNupr1ノックアウトマウスを扱っていたのが私で、偶然にも(!)同じ佐賀大学に在籍しているという縁で共同研究者に加えていただきました。詳細に解析され、しっかりとした成果を出されたことにとても感謝の念でいっぱいです。骨といえば造血細胞ニッチ。また造血幹細胞について研究したい気持ちが芽生えつつある今日この頃です。
久保田 寧
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科