2019年6月2日に呼吸器内科若手育成セミナー2019(佐賀大学呼吸器内科主催 日本呼吸器学会共催)を開催しました。佐賀大学医学部の5年生、6年生、初期臨床研修医の皆さんが多数参加されました。
呼吸器内科のスタッフとしては、佐賀大学より荒金 診療教授、髙橋 講師、中村 助教、中島 助教、田代 助教、小楠 医師、栗原 医師、原口 医師、大学院生として安部 先生、貞松 先生が参加し、佐賀中部病院より内田 先生、東佐賀病院より田中 先生、佐賀県医療センター好生館より小宮 先生が参加しました。
初めに荒金尚子 診療教授から開催挨拶として、呼吸器内科の医師像や現状についての説明、先生の留学時の話がありました。
第一部は「呼吸器病学トピックス」 と題して
貞松宏典 先生から「気管支喘息・COPD」
安部友範 先生から「肺がん」
小楠真典 先生から「呼吸器感染症」 の講義を行いました。
今回は趣向を少し変更して、医師国家試験に準じた設問を織り交ぜながら講義を行いました。
集まってくれた学生・研修医の皆さんも、熱心に聞き入っていました。
第二部は「実習(医療機器の体験)」と題して、気管支鏡・呼気NO・呼吸機能検査・吸入療法を実際に体験してもらいました。
普段は自分たちで操作する機会がないため、参加者の皆さんも興味津々に取り組んでいました。
気管支鏡は実際のファイバーおよび模型を用いた実践的なデモであり、やはり今回も一番人気でした。
呼気NOは、喘息の診断・治療評価に有用な機器ですが、ゲーム感覚で測定ができるため盛り上がっていました。
呼吸機能検査は肺年齢も表示されるため、一喜一憂しながら取り組んでいました。
吸入デバイスは多種多様なものがあり、それぞれ使い分けが重要となるため、経験するいい機会になったようです。
第三部は「呼吸器内科の未来」と題して、
原口哲郎 先生から「私が呼吸器内科を志した理由」
内田賢 先生から「地域医療における呼吸器内科の役割」
田代宏樹 先生から「研究留学の魅力」 について発表しました。
原口先生は4月より呼吸器内科に入局した新入局員であり、学生・研修医の皆さんに一番近い立場から呼吸器内科への入局理由を話してくれました。
内田先生は佐賀中部病院の担う役割を中心に大学病院と市中病院との違いをお話いただきました。
田代先生は2年間のアメリカ(ボストン)留学についての経験談・研究の魅力を詳細にお話いただきました。
いずれも普段はなかなか聞くことができない内容であり、学生・研修医の皆さんも進路選択の参考になったようです。
夜は参加者みんなで食事会に行き、親睦を深めました。
学生・研修医の皆さんは現場では聞けないような話もたくさん聞くことができて楽しめたのではないでしょうか。
私たちスタッフも学生・研修医の皆さんとゆっくり話せる貴重な機会となりました。
日曜日にもかかわらず、参加してくれた学生・研修医の皆さん、ありがとうございました!!
一人でも多くの若手医師が臨床研修で私たちと一緒に時間を過ごし、呼吸器疾患の魅力を理解してくれると嬉しいです!!
呼吸器内科での研修も是非選択肢としてご検討ください!!
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科