論文紹介(髙橋 浩一郎先生)

髙橋浩一郎先生が参加した間質性肺炎バイオマーカーとしてのペリオスチンの有用性に関する多施設共同研究の論文が掲載されました。

 

特発性肺線維症は予後不良な疾患であり早期介入が必要です。しかし、特発性肺線維症は個々の症例において進行速度が一定ではなく、それを予測するバイオマーカーが求められています。これまでに、KL-6などが間質性肺炎のバイオマーカーとして用いられていますが、特発性肺線維症の進行を予測するのは難しいとされていました。私たちは、佐賀大学医学部分子生命科学講座、出原賢治教授や久留米大学などとの多施設共同研究に参加し、血清ペリオスチンが特発性肺線維症の進行を予測するバイオマーカーであることを報告しました。

 

掲載論文:The usefulness of monomeric periostin as a biomarker for idiopathic pulmonary fibrosis. PLoS One. 2017 Mar 29;12(3):e0174547

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科