生命科学系学会合同年次大会(ConBio 2017)

2017.12.6-7 2017年度生命科学系学会合同年次大会(ConBio2017)に出席しました。
聞きなれない学会ですが、実は日本生化学会と日本分子生物学会の合同開催の学会です。数年前まで分子生物学会に参加していましたが、今年は久々の参加です。

がん研の松阪諭先生のお誘いで、ワークショップに参加させていただきました。松阪先生と京都大学新宅博文先生がオーガナイザーを務め、芝清隆先生(がん研)、城口克之先生(理研)、白崎善隆先生(東大)、村上善基先生(大阪市大)がご発表されました。バラエティーに富んだメンバーで、工学系から新宅先生、城口先生、理学系から白埼先生、芝先生、臨床系から村上先生と私です。

テーマは“液性診断の求める次世代分子計測テクノロジーとは”という壮大なものです。大まかには、liquid biopsy(液体生検)をどのように発展させるかを議論したわけです。臨床系から、臨床応用の実態及び解決したい点を挙げ、理学系、工学系で、新規技術の紹介、つまりこんなすごい事ができますよと、臨床医の私を驚かす内容です。それもそのはず、皆さんは内閣府が支援している革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)、セレンディピティの計画的創出のメンバーなんです。詳細はHPをご覧ください。

とにかく、素晴らしいメンバーの前で私たちの研究成果を発表させていただき、私たちの力だけでできない事を、共同研究という形で実現できそうだという勇気をもらいました。
Conclusionとして、新宅先生が“下町ロケット”のスライドを掲げ、“国産の新規技術を開発し世界に発信しよう!”と締めくくられたのがとても印象的でした。日本もまだまだ捨てたものではありません。

文責 荒金尚子

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科