嬉野先生の症例報告が、Hematological Oncology にアクセプされました!
Ureshino H, Ando T, Kizuka H, Kusaba K, Sano H, Nishioka A, Itamura H, Shindo T, Kubota Y, Kojima K, Kimura S. Tocilizumab for severe cytokine-release syndrome after haploidentical donor transplantation in a patient with refractory Epstein-Barr virus-positive diffuse large B-cell lymphoma. Hematological Oncology, in press.
ハプロ(HLA半合致)移植が可能となりドナーソースの拡大が得られましたが、移植数の増加に伴い、合併症の絶対数も増加しております。移植後のサイトカインリリースシンドローム(CRS)もその一つです。本疾患は時に高サイトカイン血症により致死的となりますが、標準的な治療法がまだ定まっておりません。今回、高サイトカイン血症の中心となるIL-6をブロックする、抗IL6受容体抗体薬を使用した症例を報告しております。本治療はCRSに対して一定の効果を上げました。今後、抗IL6受容体抗体薬の移植後CRSへの効果が期待されます。
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科