6月16日~18日の3日間、東京国際フォーラムで日本アレルギー学会学術大会が開催され、当科からは2演題をミニシンポジウムで発表しました。
貞松 宏典 医師は、「高脂肪食マウスにおけるHDMによるアレルギー性気道炎症の解析」に関して報告しました。本研究は先代の大学院生である田代 宏樹先生がまとめられたものですが、現在アメリカ留学中のため貞松医師が代わりに発表しました。肥満を合併した難治性喘息の発症増悪メカニズムに関する研究であり、飽和脂肪酸であるパルミチン酸の役割を明らかにしたものです。
髙橋 浩一郎 講師は、「薬剤師アンケートによる吸入療法における地域連携の課題と展望」と題して発表しました。佐賀県では2011年より,喘息・COPD患者の吸入指導に関して医師,薬剤師を中心とした地域連携を行っています。6年間の取り組みで薬剤師の吸入指導の質は向上していることを報告しました。しかしながら、佐賀県内でも地域によっては、吸入指導の仕組みや医師薬剤師の情報共有が不十分であり、更なる活動が必要であることも明らかになりました。
さわやかなポスターの前に、さわやかにたたずむ 髙橋 講師(左)と貞松 医師(右)
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科