嬉野博志先生の論文がAnn Hematolに掲載されました!

嬉野博志先生の論文がAnn Hematolに掲載されました。

 

Ureshino H, Kamachi K, Miyahara M Detection of human T-cell lymphotropic virus type I-specific cytotoxic T-cells may predict treatment responses in adult T-cell leukemia/lymphoma patients. Ann Hematol.DOI: 10.1007/s00277-017-3052-4

HTLV-I specific T cellを活性化させることでヒトはHTLV-Iウィルス量の制御を行っている。ATLに進行した際には、この機構が破たんしていることが多く、HTLV-I specific T cellは検出できなくなることが多い。ただし同種移植後長期寛解例ではHTLV-I specific T cellが検出され病勢制御に関与していると考えられている。今回Mogamulizumab投与後、同種移植を施行せずに4年以上にわたる長期寛解症例でHTLV-I specific T cellが検出された症例を報告した。このHTLV-I specific T cellが本症例の病勢制御に関わり、Mogamulizumab投与後にHTLV-I specific T cellが検出されたような症例は長期寛解が期待できるのではないかと推察しています。

最終更新日 2017年6月28日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科