呼吸器内科主催『未来の呼吸器内科について語ろうin唐津』

2016年6月25日 唐津市 虹ノ松原ホテル にて 学生・研修医へ向けて呼吸器内科の魅力を伝えるセミナーを開催しました。
(日本呼吸器学会・佐賀大学医学部呼吸器内科 共催)

医学生 12名と研修医 6名 から参加申し込みを頂き、若い皆さんに呼吸器内科医の魅力、将来のビジョンについて、各先生方が力説しました(参院選さながら?)。

まず最初は、荒金 尚子 診療教授 から、本セミナーの趣旨・呼吸器内科医の必要性についてお話しいただきました!

その後の第一部では、
気管支喘息・COPDについて 大学院生の 田代 先生 が、
肺癌について 大学院生の 安部 先生 が、
また、呼吸器感染症について 同じく大学院生の 中島 先生 が、リアリティーを交えて分かりやすく解説を行いました。これで国家試験対策もばっちり!?

 

次に第二部では、呼吸器内科医師としての色々な働き方 をテーマに、多様な先生方にプレゼンテーションをお願いしました。

・大学病院で働くことの魅力 小宮 一利 先生(佐賀大学医学部呼吸器内科 助教)
 「大学病院の呼吸器内科では、充実したカンファレンスを基盤に、内科医としての基礎的思考能力を磨くことができます。学会発表や論文・研究にも視野が広がります!」
 

・仕事と家庭の両立  久保田 未央 先生 + 息子さん (佐賀県医療センター 好生館)
 「子育てと医師業の両立はとっても大変なものですが、やりがいもあります。きちんと計画し、周囲の人たちと良い関係を築くよう努力していくことで、何とかなります!」

・地域で働くことの魅力  梅口 仁美 先生 (唐津赤十字病院 呼吸器内科 部長)
 「地域の病院では、みんなが働きやすい職場を作るために、自分がイニシアチブをとって、診療科・職種の垣根を超えたチームで活動しています。それは最終的には患者さんに対して、心温まる より良い医療を提供することにつながっています。呼吸器内科はどこででも、頼りにされる存在です。地域の病院、おもしろいですよ!」

・研究・留学の魅力   高橋 浩一郎 先生 (佐賀大学医学部 呼吸器内科 講師)
 「教科書に書いている常識や、ガイドラインの内容、それは一人一人の研究者の努力の積み重ねで作られています。自分の研究が活字になった喜びは、経験のあるものにしかわからない、素晴らしいものです。皆さんも海外留学で、研究者として、医師として、人間として、大いに成長してみませんか?」

 

『 休 憩 時 間 』
 第一部と第二部の間の休憩時間では、展示物のコーナーに人だかりができました。
 NPPVを装着して、実際に患者さんが行っている陽圧換気を身を持って体験したり、スパイロメトリで肺機能検査をしてみたり。
 また、各種の吸入デバイスのデモ器を実際に操作・吸入してみたり。みんなとても興味を示してくれ、各先生方も熱心に教えて下さいました。

(NPPVを教える田中将英先生と、学生さん)

(吸入デバイスについて教える井上周先生と、研修医の先生)

講義終了後は、近くの鏡山温泉を堪能、その後は玄界灘に沈む夕日(奇跡的な晴れ間!)を見ながら、みんなで楽しく唐津の海の幸を楽しみました。
学生さんや研修医の先生方とリアルな意見を交換することができ、私たち呼吸器科医にとっても、とても有意義な時間を過ごすことができました。

(乾杯の音頭は高橋浩一郎先生。ありがとうございました。)

(主役はやっぱりイカの活き作り!)

今回のセミナーを通して、呼吸器内科に興味を持ってくれる方が増え、一緒に働ける仲間が一人でも増えてくれますように!

             (共催していただいた日本呼吸器学会の皆様に感謝申し上げます。)

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科