田代宏樹先生、髙橋浩一郎先生の論文が J Thorac Dis に掲載されました。
Tashiro H, Takahashi K, Tanaka M, Komiya K, Nakamura T, Kimura S,Tada Y, Sueoka-Aragane N. Characteristics and prognosis of microscopic polyangiitis with bronchiectasis. J Thorac Dis 9(2): 303-309, 2017. PMID: 28275478
顕微鏡的多発血管炎(MPA)の肺病変は、びまん性肺胞出血や間質性肺炎が広く知られています。我々は当院の症例における後方視的研究を行い、気管支拡張症がMPAの肺合併症として16%程度と少なからず認められることを見出しました。さらに、気管支拡張症を合併したMPAは急性期よりも慢性期の予後不良と関連しており、慢性期の感染合併にはより注意が必要と結論しました。今回得られた知見が今後の診療に役立つと考えています。
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科