2015年6月10日~12日 愛媛県松山市で分子標的治療学会が開催されました。
当科からも多数の演題を採択いただき、発表してきました。
6月10日は松山上空の天候不良で飛行機が欠航になるアクシデントに見舞われましたが、
新幹線と特急電車を乗り継いで何とか到着することができました。
呼吸器領域では
荒金 尚子 准教授 が Year in Review の演者として、『Liquid biopsyの現状と臨床応用』について講演され、
当科で力を入れている、患者さんに負担をかけずに肺癌のEGFR遺伝子変異statusを判断するWP-QP・MBP-QP法を含め、
各種Liquid biopsy法の現状と使い分けについて広く概説しました。
ワークショップではエピジェネティクス・細胞死のセッションで
西田 有毅 先生が 『BMI-1を標的とした急性骨髄性白血病の治療戦略』
について口頭発表しました。
また、ポスターセッションにおいては
中村 朝美 助教が 『血漿を用いたAfatinib再投与効果予測因子の検討』
佐藤 明美 先生が 『ヒト肺がん転移モデルマウスを用いたEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤耐性機構のモニタリング』
小林 直美 助教が 『肺扁平上皮がんにおけるDiscodion Domain Receptor2の機能解析』
渡邉 達郎 先生が 『ATP競合性mTOR阻害剤Torin2は成人T細胞白血病細胞株のG2/Mにおける細胞周期の停止を誘導し生育を抑制する』
板村 英和 先生が 『幹細胞移植におけるTrametinibを用いた選択的免疫抑制と抗腫瘍効果の温存』
と多数の演題を発表し、全国の先生方に当研究室の研究内容をご紹介する機会を得ました。
中でも 板村 先生は学会によるポスター賞をいただくことができました!
今後とも、血液腫瘍・肺癌を患われた患者さん方のテーラーメイド医療を実現するために、基礎研究にも力を注いでいきたいと思います!
最終更新日:2015年6月18日
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科