6月13日土曜日、盛会のうちに県民公開講座「フーフー言った夫婦のがん闘病」を終えました。予想をはるかに上回り200名近くの方に来ていただき、スタッフ一同感激いたしました。清水浩司さんの貴重な体験談と、そこから患者さん向けのメッセージを多く引き出していただいた古賀真美さんの司会、そして映像によるエピソードの紹介が加わって、病気の当事者以外にも多くのメッセージが伝わったように感じました。
がんとは本来闘うものではなく、つき合うものだと思います。病気を受け入れ、治療を受けながら、できる範囲で普段通りに過ごす。ときには周りの助けを借りて、むしろ普段できないことにも挑戦する。
我々医療者は、そのための手助け役でありたい、と思います。映画やテレビが取り上げるがん治療では厳しい部分ばかりがクローズアップされがちですが、実際には通常と同じ泣き笑いの毎日があるわけで、それを見つめる中にとても大切なことが含まれている、と思います。
2月に高校の同窓会メーリングリストから送られてきた一通のメールで、ブログから生まれた書籍「がんフーフー日記」と映画「夫婦フーフー日記」を知ったことが、このイベントの発端でした。高校卒業から25年を経てもメール一通で通じることのできる時代に驚くと同時に、勢いで立ち上がった企画を受け入れ、慣れない制作とプロモーションに走り回って下さった多くのスタッフの方々に、感謝します。
そして当日会場に来て下さった全ての方に、心から感謝します。ありがとうございました!
フーフー言ったスタッフ代表 進藤岳郎
最終更新日:2015年6月29日
(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科