学会報告 第56回 日本肺癌学会

2015年11月26日~27日 パシフィコ横浜にて 第56回 日本肺癌学会 学術集会 が開催されました。
当科からも下記 3題の演題について、それぞれ最新の研究成果を発表してきました。

・中村 朝美助教  血漿を用いたEGFR-TKI効果予測因子の検討
・小宮 一利助教  ALK融合遺伝子陽性肺癌に対するALK阻害剤の有効性と安全性の後方視的検討
・渡邉 直美助教  肺扁平上皮がんにおけるDiscoicin Domain Receptor2の機能解析

いずれの演題でも、参加者や座長の先生より、多くのご質問をいただき、議論を深めることができました。


また今回の学会では、近々に肺がん分野でも免疫チェックポイント阻害剤が保険適応となることを踏まえ、昨今ますます発展する免疫療法についてのセッションにも多くの時間が割かれました。

悪性腫瘍の病態解明や治療について、非常に重要な位置を占める免疫チェックポイント阻害剤ですが、同時に非常に高額であることも無視できない薬剤です。
肺がん治療を行う臨床医として、治療効果については勿論のこと、日本全体の医療経済にも、無関心ではいられないことを痛感した 大変有意義な学会でした。

 

下;発表された中村先生、小宮先生、渡邉先生、座長を務められた(激務でややお疲れ気味の)荒金先生

最終更新日:2015年12月3日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科